自分発信のオリジナルコンテンツへ。
M.H
中途 / 2014年入社
グラフィック事業部
高校卒業後、建設業界の経験を経て飲食業に従事。
クリエイティブへの憧れを抱いてフリーのイラストレーターに。
休日は愛息とLEGOづくりに興じる日々。
飲食業からフリーのイラストレーターへと転身し、今ではディレクター兼札幌支店のマネージャーを務めるM。 その異色の経歴の理由や、「札幌での野望」を聞いてみました。
寝る時間を惜しんでひたすら技術を磨いた
前職は飲食の仕事を7年ほどしていました。何かしらクリエイティブの仕事をしたいなぁとはずっと思っていて、20代前半からPhotoshopを独学で勉強しつつ、いつかクリエイターになることを夢見ていました。で、一念発起で退職して、フリーランスとして業界に飛び込みました。自分でも頭悪い選択だな、と思います(笑)。
やっぱりフリーの制作業は厳しかったです。最初は全く仕事なんて入って来ませんし。下調べはしていたつもりだったんですが……昔からデザインを勉強していた方に比べれば、技術的にも年齢的にも不利ですからね。なので、寝る時間を惜しんでひたすら技術を磨きました。じゃないと追いつけないと思って。
クライアント、ユーザー、両方を大切に
地道に少しずつ仕事が増えてきて、ジーアングルからもフリーの仕事を貰えるようになりました。ただ、いつまでもフリーで活動できるとは思っていなくて。そんなに甘い世界じゃないと。どこかで企業に属する必要があると考えていました。そのためには実績が要る。フリーの実績をちゃんと蓄積して、制作の会社に就職しようと決めていたんです。フリーでいろんな企業からお仕事を貰ったんですけど、どこも札幌の企業ではなかったんです。唯一、ジーアングルが札幌に支店を出したと。これは何かのご縁なんじゃないかと思って応募しましたね。
会社の中でクライアントとクリエイターの間に立ってやりとりをする苦労というのは、入ってみないと分からない大変さでした。クライアントが居て、エンドユーザーが居て、その両方を大切にしながら作品を仕上げていく、という工程はとても勉強になりました。
入社してみて一番驚いたのは、この会社の社風
入社してみて一番驚いたのは、この会社の社風ですね。一人一人が意見や発言をしやすい空気を用意してくれていて。体育会系バリバリの会社にしか居たことがなかったので、なかなか自分の「個」を大切にはしてもらえなかった。
ウチは社長も自分の目線まで一度降りてきてくれて、意見や提案を聞いてくれる。これはやりやすかったし、ありがたかった。と同時に、自分の考え次第で色んな方向性を決めていけるので、人任せにはできないし、責任感が自然と持てたと思います。自発性も必要になりますしね。
自分がアート・クリエイティブな方向に行きたければ、自分で選べたと思う
今では札幌支店全体のマネジメントも任せていただいています。入社当初はやっぱり「デザイナーとして描きたい」という意思も強かったんです。ただ、今振り返ってみると、そのへんのバランスは自分で主体的に調節できたんですよね。僕の場合は、ですけど。札幌支店も20名規模になってきて、さすがに「やりたいこと」より「やらなきゃいけないこと」の方が上回ってきましたが(笑)、例えば自分がもう少しアート的なこと、クリエイティブな方向に行きたければ、自分で選べたと思うんです。自分でディレクションやマネジメントの道を選んで歩いてきてますから、それができる会社というのは良い環境だなあと思いますよ。ジレンマとかはあんまり無いなあ。
相手の要求に応えるのではなく、超える
今後やっていきたいこともたくさんありすぎます。それこそ本社の方ではセルアニメを作ったりしていて、そういうプロジェクトのディレクションやプロデューサーもやってみたいし、将来的には映画制作やゲーム制作を発案していきたいんです。今は受託で制作している側ですが、自分発信のオリジナルコンテンツに携わっていきたいなと、おおまかですが考えています。
札幌支店も大きいビジョンで見たときに、「札幌でしかできないこと」があると思うんです。今なら札幌支店の強みは「版権イラスト」になります。これはもっと磨いていきたいし、版権以外にも、「他の誰にもできないこと」や「札幌だからできること」を考えているところです。これから札幌支店にエントリーしてくれる方は、自己満足ではなくて、クライアントやユーザーに感動をもたらすことを目標にしてほしいです。相手の要求に「応える」のではなく「超える」。この気持ちはとても大切だと思います。それさえあれば、単純な技術レベルは後からついてくると思うんですよ。飲食業から独学でもやれる人間も居るので(笑)。