自分にはない強みを持っている人に
すぐ相談ができる。
T.N
中途 / 2014年入社
グラフィック事業部/札幌支店
イラストレーター
北海道出身。
某アニメスタジオでアニメーターの経験を経て、2014年に札幌支店の「初期メンバー」として入社。
趣味は、紅茶と50's~70'sロック鑑賞。
2014年に設立した札幌支店の「初期メンバー」であり、イラストレーターとして活躍中のT。 長年働いてみての率直な感想やポートフォリオでみているポイント、彼女自身が心がけていることなどを聞いてみました。
健康的にも精神的にも救われました(笑)
ジーアングルに入社する前は、アニメーターをちょっとだけやっていました。
そのときは給料も低く、労働時間も長かったので疲れ果てていたんですけど、当時はクリエイターってみんなそんなもんだろうと思っていたんですよ。そんななか、ジーアングルに入社した当初、札幌支店の立ち上げメンバーが私を含め4.5人くらいいたんですけど、全員ブラック企業からの転職で(笑)
そのノリで最初のほう22時過ぎとかまで作業をしていたら、東京本社の当時の上司にすごい注意されました。そこで「定時にあがってもいいのか!!」となり、入社してからは健康的にも精神的にも本当に救われています(笑)
あとは、クリエイターでも一般的な企業でするようなことを教えていただいたり、打ち合わせだったりとかも沢山参加させていただけて。おかげさまで、個人でただ絵を描いていたり、ひたすら作業しつづけるだけのところにいたら身につかなかっただろうなってことも沢山学ばせていただきました。
みんなそれぞれ得意分野がちょっとずつ違うので支えあえる環境です
大抵の人がそうかもしれないですけど、やっぱり私も小さいときから絵を描くことが好きで。今、好きなことを仕事にできているのは自分でも信じられないくらい嬉しいことです。ただ、やっぱりお仕事なので、自分の苦手な分野も描かなくてはいけないときもあります。
入社した当初、イケメンアイドルを描く案件が多かったのですが、実は私はイケメンをあまり描いたことがなかったんですよね。
なので、そこに立ち向かう勇気は必要だったし、好きなことだけではやっていけないっていうのも実感しました。
でもチームでやっていると、みんなそれぞれ得意分野がちょっとずつ違ったりするので、自分に持ってない強みを持っている人にすぐ相談することができるんですよ。描いてて「ここおかしいような気がするけどわからないな」っていうときは、すぐ同僚だったり上司とかに送ってみてもらってます。
版権イラストなのでもちろん、そのキャラの性格とかをよく知らないといけないのですが、みんな何かしらの作品のファンだったりするので、そういえば〇〇好きなスタッフいたよなぁと思ったら「ファンからみてこれどう思う?」っていうのが気軽に聞ける環境なのですごい助かってます。そういうのがあるからこそ、ここまでやってこれたなって思いますね。
それにみなさん快く引き受けてチェックしてくれます。私も含め、みんな絵を描くのが好きなのと同時に、人の絵をみるのも好きなんですよね。
ひとりよがりな表現にならないように客観的にみる
ポートフォリオでは、制作にかかった時間とか描いた時期は重要ですね。
ちょっと前に描いた絵と今の絵を見比べて、伸びしろがありそうだなと判断することもあるんですよ。時間も会社で制作していると、どうしても就業時間内でやらなきゃいけないので、ある程度は手の早いほうがいいというのも正直あります。ただ、時間がかかるから悪いというわけでもなく、それはそれで1つのことにこれだけ手がかけられるっていうのも才能なので、あくまでひとつの判断材料としてみています。
イラストとしては、背景込みでキャラクターがいるイラストは最低1枚はあったほうがいいなと思いますし、同じような絵ばっかりは描かないほうがいいです。老若男女、人間以外も描いていたりすると、おっ!てなります。実際に人間ではないキャラクターとかを描くようなお仕事も突然きたりするので。あとは、例えばお年寄りの絵とかを描くのが苦手という方でも、普段描かないものにも挑戦するんだなという意識が読みとれますし、そのあたりはよくみてますね。
私が仕事で絵を描くときに心がけていることは、とにかくひとりよがりな表現にはならないように意識しています。
趣味で描くのとは違って、自分の制作したものを先方さんにみていただき、更にそこからファンのみなさんのもとに届くので、客観的にみるようにしたり、制作したあとにもちょっと時間を置かせてまた手直しをしたりっていうのを常に心がけるようにしています。