野望を持っている人が、
快適に働ける環境を作りたい。
K.K
中途 / 2014年入社
グラフィック事業部/札幌支店
イラストレーター
札幌支店・チーフエキスパート
15年に及ぶフリーのイラストレーター経験を経て、3年前にジーアングルに入社。
かわいいキャラクターの人形収集と、その分析がマイブーム。
設立から3年を迎えた札幌支店の「初期メンバー」であり、チーフデザイナーでもあるKに、ジーアングル札幌支店を選んだ理由や、その特徴を聞きました。 話は脱線して、イラストとアニメ業界のつながりや、デッサンの重要性の話まで……。 超ロングインタビューをお楽しみください。
「東京に本社がある」というのがポイントだった
実はジーアングルに入る前は、ずっとフリーランスで活動をしていました。
アナログで描く時代からゲーム業界に携わってきたので、もうイラストレーター歴は20年くらいになりますね。
最初はアニメーターを目指してまして、アニメーション課のある専門学校に行って勉強しました。
ずっとフリーでやってきたので、あるとき限界を感じたんです。とにかくチームワークでお仕事をしたかった。
ジーアングルは東京に本社がある、というのが自分にとってはポイントでしたね。
スタジオを持っていたり、ゲーム以外の制作セクションもあるのが、「幅が広くて他社とは違うな」という雰囲気を感じてエントリーしたんです。できることの可能性が広いんじゃないかな、と。
実際に入社してみて、その予感は当たっていました。
原作のある版権イラストは、スキルアップという面で本当に刺激的
札幌支店にはオープニングメンバーとして入ったんですが、最初は「絵をチェックする仕事をするんだ」と思っていたんです。クリエイティブディレクター的なお仕事が多いんだろうと。でも実際は、自分で描く仕事の方が圧倒的に多かった(笑)。これはラッキーでしたね。特に原作のある版権イラストに携われたのは、スキルアップという面で本当に刺激的でした。
オープニング当初は、札幌支店の今後のビジョンがあまり見えなくて。それなのに大通沿いの大きなビルに移転させられて、「おいおい、こんなに広いオフィスを社員で埋められるのか?」というプレッシャーがすごかったです(笑)。2年経ってみたら20人以上に仲間が増えてくれて、あっという間にオフィススペースも埋まりつつあるんですよね。早かったなぁ……。移転後半年くらいで、「あ、これはいけるな」という手応えもあったんですけどね。順調にやってこれたなぁと思います。
札幌は町の不便さが全然なくて、「心の余裕」に繋がっている気がします
うちのスタッフの面白いところは、みんな道民なんですけど、全員一度は道外で働いた経験があることなんですよ。ぼくは東京でフリーの活動をしていましたが、東京以外にも四国のアニメ会社だったり、いろんなところで活躍した人が、それぞれの良さを出している気がします。そして、東京と比較しても札幌は街の不便さが全然ない。「寒い」ってことくらいじゃないですか?(笑) こっちの方が道は広いし、渋滞もあんまりないし、街全体の雰囲気が「心の余裕」に繋がっている気がするんですよ。朝の満員電車にぎゅうぎゅう詰めにされることもないですしね。ゆったり座って、本読んだりスマホ見たりしながら出勤できますから。この辺が、みんな一度は道外に出ても戻ってきたくなる理由なんじゃないですかね。地下鉄沿線に住めば出勤も東京よりよっぽど楽です。自分の時間をたっぷり使えますよね。
オリジナルコンテンツを生み出すチャンレンジへ
今はゲーム制作のお仕事がかなり多いのですが、オリジナルコンテンツを生み出すチャレンジは今後絶対にやりたい。それが何か、と言われるとまだ具体的じゃないですが、ぼくは若いクリエイターのサポートをしたいんです。自分がメインのキャラデザをやりたい!みたいな野望は、もうあんまりなくて(笑)、そういう野望を持っている人が快適に働ける環境を作りたい。どんどんいろんなことにチャレンジしてもらって、何があっても失うものはないよ、と言ってあげられるくらい自分がしっかりしていれば良いかなと。
ちなみに、アニメーターとしてイラスト技術を磨いた人は、ゲームイラストにもかなりそのスキルが活かせると思っています。やはり「つながり」や「動き」でアニメは表現されますから、ポーズひとつとっても躍動感を出せたり、前後の「つながり」を意識した作品を、自然と作れるんですよね。単純に人体を正確にドローイングできる、というスキルはもちろんですが、”連続性の中の一瞬を切り取る”ことに、アニメーターさんは長けている。ぜひアニメ業界経験者の方も、ジーアングルのデザイナーにトライして欲しいです。
欲しいのは「好奇心」・「向上心」。そして「デッサン」は「定規」になる
札幌支店には「好奇心」と「向上心」を持っている人に来て欲しいと思っています。好奇心が向いたものを、向上心で磨いていく、というか。このサイクルをぐいぐい回していける人が、イラストは強い。細かいスキルは我々が教えられますから、まずは前向きな根本の部分を大事にしてほしいな、と思います。ただ、デッサンだけは「基盤」であり「自分の中の定規」になるので、ここが狂っているとあらゆるイラストが狂います。定規さえあれば、「あ、ここから1cm直せば大丈夫だ」って目利きが利くんですよね。地道な作業ですけど、さぼらず頑張ってほしいです。